人事だけではなく、経済学など知らない領域を勉強したくてQBSに通おうとしているわけですが、やっぱり色々知らないことが出てきました。経済学の概念で基本的な「乗数効果」についてサクッと解説していきます。

例挙げて記憶と紐づけしないとホント理解に苦しむわ、経済学。

 

乗数効果とは

乗数効果は、経済学の概念であり、ある経済活動の変化が経済全体に及ぼす影響を示します。

簡単に言えば、一つの変化が経済内で連鎖的に他の変化を引き起こし、その結果、元の変化よりも大きな影響を生むことを指します。

これは特に政府支出や投資などの経済政策の効果を分析する際に重要な概念となります。

 

例えば、政府がインフラ整備のために数億ドルを投資した(公共投資)とします。この場合、最初の投資額はそのまま経済に影響を与えますが、それだけで終わりません。

 

この投資によって建設会社が仕事を受注し、その労働者が給料を受け取り、それを使って消費することで、経済が活性化します。また、建設会社が材料を購入し、供給業者や物流会社がそのサービスを提供することで、経済にさらなる刺激が生まれます。

 

その結果、最初の政府支出に対して、経済全体の所得や雇用、消費が増加し、これがさらに新たな需要や投資を呼び込むことになります。

雇用失業ってのは大きく経済に影響することになるのですね。特にGDPだとか。。

 

このように、一つの支出や投資が経済全体に波及し、その結果、初期の変化よりも大きな経済的効果を生むのが乗数効果です。

ただし、乗数効果は完全に予測可能なものではなく、実際の経済には多くの変数が関与します。そのため、効果を正確に予測することは難しい場合もあります。

 

例を挙げると・・・

ドミノのような連鎖反応を想像してみます。ドミノの駒を1つ倒すと、それが隣の駒を倒し、さらにその次の駒を倒すというように、次々と連鎖反応が起こります。経済における乗数効果も同じような原理です。

 

例えば、ある日、同僚に車に相乗りさせてもらって家まで送って帰ってもらいます。ちょっと一服がてら、セブンイレブンでアイスクリームを買って食べることにしました。

 

セブンイレブンでアイスクリームを購入するためにお金を使います。これが最初の支出です。この行動が経済にどのような影響を与えるでしょうか?

 

最初に考えられるのは、セブンイレブンがあなたからお金を受け取り、それを収入として得ることです。

 

このお金を使って、セブンイレブンはアイスクリームを追加で仕入れる必要があります。したがって、彼らはアイスクリームを提供している業者に支払いをします。ここで、乗数効果が現れます。セブンが材料を購入するために支払うお金が、さらに他の企業や人々に影響を与えるのです。

 

例えば、業者がアイス屋さんに増産を依頼し、アイス屋さんが牛乳を購入する場合、牛乳生産者がその支出を受け取ります。そして、牛乳生産者もまた、牛飼いから牛乳を仕入れるためにお金を支払います。このように、最初のアイスクリームの購入が経済内で波及し、多くの企業や個人に収入をもたらします。

 

また、アイス屋さんのアイスクリームが売れまくっているので、増産に対応するために労働者を雇用するかもしれません。したがって、彼らに給料が支払われ、彼らはその給料を使って他の商品やサービスを購入することができます。このようにして、一つの支出が連鎖的な反応を引き起こし、経済全体に影響を与えるのです。

 

さらに、これが政府の政策や企業の投資などの大規模な支出に関連する場合、乗数効果はさらに大きくなります。政府が公共のインフラや教育に投資する場合、それによって多くの仕事が生まれ、経済全体に良い影響を与えることが期待されます。

 

まとめ

このように、乗数効果は経済活動の連鎖反応を説明するための重要な概念です。最初の支出や投資が経済全体に波及し、経済の成長や活性化を促進することができます。この概念を理解することは、経済の仕組みを理解し、経済政策やビジネスの意思決定を行う上で非常に役立ちます。

 

さいごに

経済学ホントむずいですが、分からなかった単語を備忘的に残していきます~

 

ではまた