社内でPEST分析を用いてマクロ環境の分析をしようということになりました。
概要は理解してたのですが、いざ使うとなると、ポイントがぶれてしまうものです。
ということで、PEST分析について、まとめてみます。
目次
PEST分析とは
会社の経営を取り巻くマクロ環境を把握するフレームワークです。
- 政治(Politics)
- 経済(Economy)
- 社会(Society)
- 技術(Technology)
4つの切り口からマクロ環境を把握し、中長期的な未来の動向(戦略立案や製品開発、人事でいうなら制度立案等)について分析を行います。
4つの要素のポイント
政治(Politics)について
着眼点については、以下のような例があります。
- 規制緩和・規制強化
- 判例
- 税制の変更
- 政府・関係団体の動向
- などなど
人事にとってはこの「政治」については、大きなポイントになりますね。
政治動向に関する情報収集については、日経新聞等から情報収集しました。
人事屋さんは「日本の人事部」を用いてもよいと思います。
「労政時報」も良いデータソースになりました。
Webニュース等で情報収集する場合はその妥当性について確認することが重要です。
(記事や噂を鵜呑みにしないようにしましょう)
経済(Economy)について
経済は景気の動向が主になります。
金利・為替の動向についても大きな影響を与えますね。
物価の動向についても経済視点となります。
人事でいうなれば、初任給や賃金カーブについても経済について大きく影響されることになるでしょう。
社会(Society)について
着眼点については、以下のような例があります。
- 人口動態
- ライフスタイル
- 教育水準
- 価値観
- 娯楽
- などなど
コロナ禍において、在宅勤務が増えてきていることもライフスタイルの変化ですね。
自社の戦略の脅威にもなりえるし、機会にもなる重要な要素です。
これからオフィシャルに在宅勤務を導入する必要があるし。。社会の視点は重要ですねえ。。
技術(Technology)について
技術革新が著しい昨今において、Technologyの動向には目が離せません。
間接系職種においても、技術を用いた進化は目を引きます。
HR Techという言葉も生まれているくらいですし、アンテナ張って情報を得ないといけませんね。
特に、AIの活用については、情報を嚙み砕いて理解し、自分の組織のコンセプト、課題を把握したうえでうまく活用していく必要がありますね。
「シン・ニホン」最後まで読み切ってねえや・・・・
PEST分析のTips
考え始めるのも若干後ろ向きになってしまうこともありそうです。
ここでは考え始めるためのTipsをご紹介します。
- PEST分析においては、すべての要素を洗い出すことは不可能なので、自社に大きな影響を及ぼしそうな要素を確認できているかどうかを確認しましょう。(全部MECEに洗い出さなきゃ・・・というのは不毛です)
- 要素を洗い出す際は、一人ではなく、有識者を巻き込むことも肝心です。様々な切り口、視点で考えましょう。
- ぼーっと考えるのも難しいので、「3~5年(中長期的)以内に影響がありそうなもの」として時間軸を決めるのもよいです。
- まず、第一歩として、思い出しうる最近のビッグニュースを考えましょう。(それが自社・自組織に影響するでしょうか)
- メディアや本屋さんでよく目にするキーワードを思い出しましょう。
- 自分の組織の中で勉強しなきゃと思うのは何でしょう。(その背景がPESTのいづれかの要素を課題となっている可能性があるかも!?)
まとめ
さて、色々書きましたが、これから私も自組織の戦略を立てるためにちょっと考えてみようと思います。
PEST以外にもフレームワーク使いますので、それはまた今度まとめます。
ではー!